キリンは動脈硬化にならない!
キリンは動脈硬化にならない!
ヒトの老いは血管から
下記は、いろいろな動物の上(収縮期)の血圧と下(拡張期)の血圧です。
身長6メートルのキリンでは、心臓からはるか上の脳へ血液を押し上げるのに、260mmHgという高血圧が必要との推測がつきますが、あとの動物については、肉食か草食動物か、体が大きいか小さいか・・などで、血圧の高・低の規則性はないように思えます。
人間の血圧の正常範囲が140/90mmHg未満とされていますので、キリンからウマまでは、人間の血圧の基準からすると明らかに高血圧です。
しかしこうした自然界の動物が高血圧による脳出血や脳梗塞、または高血圧心不全で倒れる・・・・ということはあまり聞きません。
オリンピックの水泳の「飛び込み」という競技では、高所の飛び込み板から水面に飛び込む瞬間には、上の血圧が350mmHgくらいにもなるそうです。
こうした事実をみると、高血圧で脳卒中や心臓病などのトラブルが起こるのは、血圧そのものより、血管の脆弱性(=動脈硬化の程度)にかかっているのではないか?
との推測ができます。
<いろいろな動物の血圧>
収縮期の血圧(mmHg)・拡張期の血圧(mmHg)
キリン 260・160
アヒル 180・134
ネコ 171・123
ロバ 171・103
ブタ 169・108
ウシ 160・110
イルカ 152・118
ゴマアザラシ 150・105
ウマ 142・99
サル 136・80
ヒツジ 123・93
カンガルー 122・79
ネズミ 113・81
イヌ 112・56
ウサギ 110・80
1980年から14年間、旧厚生省が実施して国民栄養調査(30才以上の男女1万人)によると、上の血圧が119~180mmHg、下の血圧が69~110mmHgの、どの血圧の人も、降圧剤を飲んでいる人のほうが、飲んでいない人よりも自立度(*)が低いことが分かりました。
*自立度=脳卒中や心筋梗塞、骨折その他により、人の助けを借りなければ身の回りのことができない人と、健康であるか病気にかかっても後遺症がなく自立できる人の比較。
つまり、降圧剤を飲んで正常血圧(上120~140mmHg)を保っていた人は、降圧剤を飲まずに、血圧が160~179mmHgもある人より、自立度が低いという皮肉な結果が出たのです。
茨城県の調査でも、高血圧でありながら降圧剤を飲んでいない人は、降圧剤を飲んで正常血圧に保っている人より、あらゆる病気で死亡する全死亡率も、ガン死亡率も低かったという結果が出ています。
血圧とは、種々の栄養素、水、酸素、ホルモン、白血球、免疫物質など、体の60兆個の細胞の生活に必要な物質を、全身に送り届けるための力です。
だから、動脈硬化により血管が細くなり血液の流れが悪くなると、心臓が力を入れて血液を押し出そうとするのです。
これが高血圧です。
お医者さんから、降圧剤を処方してもらうなら、 「血管を拡張し、血流ををよくしてくれる血管拡張剤が一番よい。」と思いますし、それより高血圧にならないように動脈硬化を防ぐことが更に大切です。
「人は血管と共に老いる」と言われるごとく、動脈硬化は老化や高血圧のみならず 万病の要因になるのです。
動脈硬化を防ぐには、「腹8分に病なし」 「老化は足から」と言われているように、「よく噛んで小食を守り、よく歩いて足腰の筋肉を鍛える」ことが大切です。
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