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メタボリックシンドロームからの脱出 健康でスマートな体への近道
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厚生労働省の平成１６年国民健康・栄養調査で、４０〜７４歳の男性のふたりにひとりが メタボリックシンドロームか予備軍だと分かった。
メタボリックシンドロームの人は、動脈硬化になる確率がとても高い。 動脈硬化はドロドロ血などが原因で、動脈の壁が厚くなった状態。 血管のしなやかさが失われ、細くて詰まりやすくなる。
これは心筋梗塞や脳卒中など、より深刻な生活習慣病を引き起こす。
お腹の回りのサイズが、男性なら８５ｃｍ、女性は９０ｃｍを超えると要注意。 ここでいう「お腹の回り」は腰のくびれではなく「おへその高さ」で測ろう。
もしメタボリックシンドロームという結果が出ても落ち込むことなかれ。 この言葉は、生活習慣病になる前に気づき、病気を予防するために作られた。 生活の改善次第で、メタボリックシンドロームから脱出できるのでがんばろう。
＜メタボリックシンドロームの診断基準＞
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生活習慣病につながる、３つの症状とは？
高脂血症 血液中に、脂質が過剰にある状態。 ドロドロ血液の正体、中性脂肪や悪玉のLDLコレステロールが多すぎると血管が詰まってしまう。
高血圧 塩分の高い食事や運動不足。ストレスなどが原因で、血圧の高い状態が続くこと。 血管に負担がかかり、とくに脳や心臓に影響をおよぼす。
高血糖 血液中のブドウ糖が正常より多くなること。 食べ過ぎや飲みすぎ、運動不足が主な原因。 血糖値がある一定の基準を超えた状態が長く続くと糖尿病とよばれる。 内臓脂肪って、どんなもの？
体脂肪には2種類あるといわれる。 よく女性がやせたい！といって、プヨプヨつまんでいるのは「皮下脂肪」。 おなかや腰、太ももなど、下半身の皮膚の下に多く多く蓄えられている。
もうひとつが、メタボリックシンドロームの要因「内臓脂肪」だ。 内臓のまわり、とくにおへその高さにある小腸のまわりにつく。 手足が細いのに、おなかだけが出るのはそのためである。 本来、内臓脂肪は筋肉のエネルギー源として蓄えられるもので、女性より筋肉量の多い男性につきやすい。 内臓脂肪がついたおなかは、中身がいっぱいに詰まった感じで、指ではなかなかつかめない。
自分の脂肪がどちらのタイプか分かっただろうか？ 内臓脂肪は悪玉物質を分泌している
内臓脂肪も皮下脂肪も、その正体は中性脂肪。 体内で使い切れずに余った脂質は、ストック用として中性脂肪の形にされる。
中性脂肪は、タンクのはたらきをする脂肪細胞に蓄えられ、必要に応じて使われるが、たまりすぎると太る。 最近、脂肪細胞はタンク以外の役目をもつことが分かってきた。 なんと、細胞が代謝に関わる物質を分泌するという。
代謝とは栄養を燃やしたり貯めたりすること。 実はメタボリックは「代謝の」という意味なのだ。 脂肪細胞が分泌することで注目されている物質が、善玉のアディポネクチン。 動脈硬化を予防し、中性脂肪値、血圧、血糖値を正常にするようにはたらく。
逆に、血圧を上げたり、血栓を作って、動脈硬化をうながす悪玉物質のＰＡＬ−１なども分泌される。 健康な人の体内では、善玉と悪玉の分泌がバランスよく保たれている。 しかし、内臓脂肪が多い人では悪玉が過剰に分泌され、動脈硬化などの生活習慣病を招くという。 食事に気をつけて、ダイエット！
メタボリックシンドロームの人に必要なのは、内臓脂肪を取るダイエット。 そのためには食生活を改善しよう。
控えたいのは、動物性脂肪がたっぷりの肉、油っこい料理、甘いもの、お酒など。 血圧が高い人は、塩分にも注意したい。
積極的に食べたいのは青魚。 血液サラサラにはたらいて、動脈硬化を防ぐのに役立つEPAが豊富だ。
悪玉コレステロールを減らす植物性脂肪もおすすめ。 たとえば、大豆食品やオリーブオイルなどに多く含まれている。 また、カロリーの低い野菜を多めに食べて、おなかを満足させるのも手だ。 脂肪を燃やして、健康値をキープ
食事に気をつけると同時に、体を動かして脂肪を燃やそう。 短距離走のような無酸素運動より、ウォーキングのような軽い運動を続ける、有酸素運動のほうが脂肪は燃えやすい。 といって、急にたくさんの運動メニューを目標にしても、挫折するのは目に見えている。
これまで駅のエスカレーターを使っていたなら階段にする、腹筋２０回を日課にするなど、気軽に毎日できることから始めよう。 慣れてきたら、ジョギングや水泳などにもチャレンジしてみたい。
ちなみに、内臓脂肪は皮下脂肪より燃えやすい性質がある。 少しの努力がすぐに結果に現れるから、やる気が出やすい。
１週間に１度は体重計に乗ったり、メジャーでおなかのまわりを測るなど、体の管理をしましょう。
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