乾燥肌の人は、お風呂で体を洗うとき、ゴシゴシこすってはいけません。
寒い時期になり空気が乾燥しはじめると、何もしていないのに体がかゆくなることが多いです。
そのため、お風呂に入って、かゆいところをタオルでゴシゴシこすりたくなります。
でもそれが、皮膚を痛め、かゆみの原因になっているのです。
体の皮膚の表面は、角質細胞で構成する「角質層」からなり、その表面を皮脂腺から出る
皮脂が覆い、外気の刺激から身を守っています。
若い時と違い、中年以降は、角質層の水分量と皮脂の量が減り肌が
乾燥しやすくなります。
特に、高齢になって皮膚が乾燥する症状を「老人性乾皮症」と呼びます。
皮膚が乾燥すると、角質層のすき間から刺激物質が入りやすくなり、かゆみを感じます。
かゆいからと、入浴時にタオルでゴシゴシこすると、皮脂や角質がはげ落ちてしまい、
余計にかゆみが強くなってしまいます。
できるだけタオルを使わず、せっけんを泡立てて両手に乗せ、泡を体全体に伸ばして
流すようにしてください。
手の届かない背中も、タオルでゴシゴシ洗わず優しく洗ってください。
入浴直後(5分以内)に保湿剤(クリーム)を塗る。
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