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こんな症状で悩んでいませんか?
・頻尿(トイレが近い) 人がトイレへ行く回数は、日中で5〜7回、寝ている間は0回が正常といわれています。 日中8回以上トイレに行き、夜間も1回以上トイレのために起きるなら、それは「頻尿」の症状です。
・切迫性尿失禁 急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できず尿が漏れてしまうことがある。
・尿意切迫感 突然我慢できないような尿意を、もよおすことがある。 それまで何でもなかったのに突然トイレに行きたくなり、我慢することが難しい症状を「尿意切迫感」といいます。
・腹圧性尿失禁 くしゃみや咳をした時、重い物を持った時、坂道を下った時などに尿が漏れることがある。
このような症状があれば、過活動膀胱または腹圧性尿失禁の可能性があります。 過活動膀胱って、なんですか? 膀胱が勝手に縮んだり、過激な働きをするために尿のトラブルを起こす病気
症状
原因
40歳以上の女性の10人に1人が、過活動膀胱の症状を経験しています。
最近の調査では、日本の40歳以上の女性の10人に1人(男性は7人1人)が、 過活動膀胱の症状を持っていることがわかりました。 この中で切迫性尿失禁のある方は約半分でした。 過活動膀胱の症状が疑われる方は、早めに医療機関へ行って医師に相談しましょう。 腹圧性尿失禁って、何ですか?骨盤底筋のトラブルで尿道をうまくしめられなくなり尿漏れを起こす病気です。
骨盤底筋とは
女性の正常な身体では、おなかに強い力(腹圧)がかかった場合、膀胱と尿道を支えるハンモック状の組織を 骨盤底筋という筋肉がバランスよく操ることで尿道が締まり、尿が漏れるのを防いでいます。
腹圧尿失禁の原因は 骨盤底筋や膀胱・尿道を支えるハンモック状組織が弱くなったり損傷して、膀胱や尿道が不安定になることが主な原因です。 加齢、出産、女性ホルモンの低下が関連しています。
40歳以上の女性の8人に1人に腹圧性尿失禁の症状があります。 腹圧性尿失禁は、出産を経験した女性に多くみられる症状です。 医療機関では、過活動膀胱や腹圧性尿失禁がある時、初めにどのようなことを調べますか? まず、問診で症状を把握します。
問診 どのような尿のトラブルがどの程度あるのかを聞き、症状を把握します。 問診票に記入してもらうこともよくあります。
検査にはどんなものがありますか? 簡単な検査と詳細をしらべる検査があります。
<簡単な検査>
尿検査 尿の成分や性質を分析し、血尿が無いか、細菌が入っていないかなどを調べます。 がんや感染症の病気を見つけることができます。
超音波検査 膀胱に残っている尿の量や膀胱の状態、がんや結石が無いかなどを調べます。
<詳細を調べる検査> 治療継続しても症状が改善されないときは詳細な検査を行います。
パッドテスト 漏れた尿の量を、時間を区切って正確に測る検査です。
ストレステスト 咳やいきみで尿が漏れるがどうかを、実際にやってみる検査です。
膀胱内圧測定 尿道からカテーテルを入れ、膀胱に水を入れて排尿してもらいます。 膀胱の伸び縮みが正常に行われるかどうかの検査です。 治療はどのように行われるのですか? 過活動膀胱では抗コリン薬、腹圧性尿失禁では骨盤底筋体操が主流です。
<過活動膀胱の治療> 薬による治療 膀胱を収縮させる「アセチルコリン」という物質の働きをブロックすることで膀胱の過敏な収縮を抑える抗コリン薬という薬が 主に使われます。 薬の効果や副作用など、医師とよく相談しながら治療をすすめます。
電気刺激法 骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経の働きを調整します。 腹圧性尿失禁にも効果があるといわれています。
<腹圧性尿失禁の治療> 腹圧性尿失禁は、「骨盤底筋体操」というトレーニングが治療の中心ですが、薬や手術で治療する方法もあります。
薬による治療 尿道を引き締める働きがある薬(βベータ刺激薬)などを用います。 また、女性ホルモンのエストラゲンクリームを塗布する場合もあります。
外科的治療 手術をして尿道をつり上げる方法(尿道スリング手術)や、コラーゲンを注入して尿道の筋肉を強くする方法などがあります。
自分でできることはありますか? 普段できることに、膀胱や骨盤底筋を鍛える体操があります。
膀胱訓練 トイレに行きたくなっても我慢する訓練です。 5分くらいから始めて、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
骨盤底筋体操 尿道を締める力を鍛えます。 基本は仰向けにで足を軽く広げ、膝を曲げた姿勢で肛門をギュッと締めたり緩めたりします。
尿のトラブルの原因は他にもあるということですが・・・? 同じような症状を引き起こす病気には、次のようなものがあります。
膀胱のトラブル 膀胱内に石ができる膀胱結石や膀胱がん、原因が明らかにされていない間質性膀胱炎
膀胱周辺のトラブル 子宮内膜に似た組織が子宮の内側以外の場所にできる子宮内膜症
感染症 尿道から細菌が入って起こる膀胱炎や尿道炎
心因性 精神的な問題が原因で頻尿や尿意切迫感が起きることもあります。
薬が原因 血圧降圧剤や心臓病の薬の中には、尿の量が増える作用のあるものがあります。 日常生活で気をつけておきたいこと 体操のほかにも、毎日の生活の中でできる予防策があります。
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