椎間板ヘルニアは、 椎骨と椎骨の間にある椎間板に強い圧力が加わって、椎間板の一部がはみ出し神経を圧迫する病気です。 この椎間板ヘルニアの発症がもっとも多いのは20〜30歳代の働き盛りです。 また、この病気は椎間板が強く圧迫されることで起こりますが、椎間板が圧迫される力の強さは姿勢によって大きく変化します。 「前かがみの姿勢で作業する人、重い荷物を持つ人、長時間座ったまま仕事をする人」などに多い傾向があります。
椎間板ヘルニアの検査と治療 椎間板ヘルニアが起きているがどうかは、MRI検査を受けるとはっきりします。 かつては、はみ出した髄核を手術で取り除かなければ完治しないと考えられていたため、椎間板ヘルニアが 見つかるとすぐに手術が行われていました。 しかし最近では、突出した髄核が自然に吸収されるケースがかなりあることが分かってきています。
自然に吸収される可能性が高い場合には、吸収されるまでの間、痛みなどの症状を抑える保存療法を行います。 ただし、症状が重く自然吸収の可能性が低い場合や、社会復帰を急ぐ場合には手術が選択されます。 手術時間は1時間以内で、入院期間は1〜2週間です。
椎間板ヘルニアの内視鏡手術について 最近内視鏡でヘルニア摘出を行う施設も多くなってきました。 通常キャスパー法という方法で行う事が多いですが、本法では1cm程度の皮切を加え、それを開口器で開いておきます。 そこで 大腸ファイバーや胃カメラのような器具を入れて、黄靭帯という比較的強い筋を切開し、後ろにせり出してきた ヘルニアに切開をいれて中身を引き出します。 大きく開ける従来の方法はLOVE法と言われ、むしろ手術時間は早いのですが、背中の筋肉も大きく開くので 手術後4週間はベッド上で安静を余儀無くされ、トイレもベッド上です。 内視鏡手術の場合は、術後2ー3日で歩行可能、数日で退院可能です。 抜糸は外来でしてもよいくらいです。 肉体労働への復帰はどちらの手術も 一ヶ月程度で可能でしょう。
通常、椎間板ヘルニアの治療は保存療法(手術以外の治療法)を、身体に対する負担の少ないものから順に行います。 ある治療法の効果がなかったら次の段階に進むということをするわけです。 そして、最終的には多くの方が保存療法で症状が軽快します。 しかし、この方法には治癒の時期が何時か判らないという欠点があります。 現役社会人にとっては、休職そのものよりも復職時期の予定が立たないことの方が困ります。 こういう場合には上記の治療手順を無視して早期から手術を考慮します。 手術の場合、復職までに一定の期間を必要としますが社会復帰の時期についての予定が立てられます。
「復職時期を明確にすること」を優先するのなら手術と考えますが、これはご当人が決断しないことには始まりません。 医学的な問題よりも「お家の事情」が大きく関わってきますので、何を優先するかを明確にした上でその希望を主治医に はっきり伝えて相談に乗ってもらうのが良いと思います。 椎間板ヘルニアの方がやってみて、効果が感じられた体操 「私は1−6が効きます。 ちょっとヤバそうだな(腰痛)と思っても1−6をやると翌日には大丈夫です。」
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