頑固な便秘に下剤効果のある食品
食品の中には、下剤のような緩下効果(*)のある食品もいろいろあります。
頑固な便秘に悩んでいる人は、こうした食品も上手に取り入れると良いでしょう。
水分補給に牛乳を活用する
水分が不足すると、便が硬くなって出にくくなります。
実際、水分不足が原因で便秘になっている人も多いので、こまめに水や牛乳を飲んだり食事の献立にスープやみそ汁を加えるなどの工夫をしましょう。
なかでも牛乳は水分補給だけでなく下剤効果もあり、栄養価も高いので大いに活用したいものです。
特に朝、起き抜けに冷たい牛乳をコップ1~2杯飲むと、お通じを促がすのにとても効果的。
頑固な便秘に悩んでいる人は、就寝前に飲むと良いでしょう。
プルーンや油脂類もお通じをつけるのに効果的
果実のプルーンにも緩下作用があるので、便秘解消に効果的です。
これはプルーンに、食物繊維の一種であるペクチンが多く含まれているためです。
プルーンは生のまま食べてよし、薬局やスーパーで市販されている乾燥プルーンや液状プルーンを利用してもかまいません。
これらを、おやつ代わりに食べたりジュースにして飲んでもよいでしょう。
ただし、あまり食べ過ぎると下痢することもあるので注意してください。
植物油などの油脂類も、便のすべりをよくするため緩下効果が望めます。
野菜を揚げたり炒めるときに使うなど、うまく食生活に取り入れましょう。
アルコールや炭酸飲料は適度に利用する
お酒を飲んだ翌朝、便が気持ちよく出たという経験を持つ人は多いです。
これは、アルコールにも腸を刺激して便通を促がす効果があるからです。
特にビールは水分の補給や冷たい刺激を与える効果のほか、炭酸ガスが胃を刺激して大腸反射を促す効果もあるので便秘解消には効果的です。
同じ理由からサイダーやコーラなどの炭酸飲料も便秘に効きます。
しかし、いずれも飲みすぎは健康を損ねるので適度に利用する程度にとどめましょう。
下剤効果のある食品
牛乳
起き抜けにコップ1~2杯、頑固な便秘には寝る前にも飲むようにすると効果的。
プルーン
生、ドライフルーツ、ジュース、ジャムなど。
最近では市販品もバラエティ豊か。
植物油・炒め物
便のすべりをよくしてくれる。
とりすぎると肥満の原因にもなるので注意しよう。
お酒・炭酸飲料
胃を刺激して大腸反射を促す働きがある。
ただし、量はほどほどに。
牛乳を飲むと下痢をしてしまう人は
乳糖不耐症といって牛乳を飲むと、腹痛や下痢、吐き気などを起こす人がいます。
こういう人は牛乳を温めて少量ずつかむようにして飲んだり、牛乳の代わりにヨーグルトやスキムミルクなどをとるようにするとよいでしょう。
牛乳を料理やデザートに使うのもよい方法です。
シチューやグラタン、プディングに使用したりミルクセーキやミルクティー、バナナシェークなど牛乳をほか飲み物や果実などで割ってのんでもよいでしょう。
*緩下とは簡単に説明すると「お腹が自然に緩くなる」という事です。
激痛ではなくお腹に心地よい痛みが自然に出る。
快便の頃の懐かしい痛みを感じながらトイレに行く。
快便の頃のように軽い力みでうんちが「スルッ」と出る。