五十肩とは?
初めての五十肩
最近、肩が痛くて服を着替えるのが辛くなってきた。
夜にうずくこともあり、病院で五十肩と言われました。
五十肩とは?
肩関節の炎症が原因
五十肩は四十肩とも言われ、急に肩が痛くなり次第に動きが悪くなる症状が40代以降に多いため、こう呼ばれます。
原因は肩の周りで炎症が起こるためで、正式には「肩関節周囲炎」といいます。
肩関節には肩甲骨から上腕骨頭に膜状の「腱板」と呼ばれる筋肉が付着しています。
この腱板は薄くて肩甲骨の間の狭いところを通っているため40歳頃から老化が始まり、この傷んだ部分の周囲で炎症が生じやすくなります。
腕を伸ばしたり、後ろに捻ったりした時の痛みで発症し、炎症が広がると痛みがひどくなり夜にうずき、肩が動かせなくなっていきます。
強い炎症は数週間から数ヶ月で落ち着きますが、その間、肩を動かせないため腱板や関節包が硬くなり運動制限が残ります。
五十肩のの原因は、はっきり分かっていませんが一般的には肩の老化現象と言われています。
炎症が落ち着けば積極的に動かす
治療は炎症の強い時期には、消炎鎮痛薬の内服や貼り薬を用いたり、ステロイド剤を関節周囲に注射したりする薬物療法で炎症を鎮めて痛みを緩和します。
できるだけ動かさずに安静にすることが大切です。
炎症が落ち着けば五十肩の運動療法を積極的に行います。
動きの悪い部分は、床に垂らした腕を前後左右に少し傷みの出る位置まで勢いをつけて動かす振り子体操から始めます。
完治までに一年以上かかることもあるので、炎症を早く鎮めて運動制限を悪化させないことが重要です。
予防のために日頃から肩関節を動かす体操をしておきましょう。
家庭でできる、「四十肩・五十肩体操」
軽い運動から始めて、無理をせず行うようにして下さい。
一度に多くやるより、少しずつ何度もするほうが効果的
・腕を左右に振るアイロン体操(振り子体操)
アイロンを痛む側の手に持つ。
おもりを持ったように肩の力を抜いて楽に下げ、ゆっくり左右前後に振ります。
・壁を押す体操(壁押し体操)
両肩に均等に体重をゆっくりとかけていき、肩関節を動かします。
背中の肩甲骨を、くっつけるような感覚で。
・肩関節を動かす体操(タオル体操)
痛みの無いほうの手で棒(タオル等)を上方にぐっと持ち上げ、悪いほうの手を誘導します。
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五十肩の痛みの緩和には、温めることが効果的
肩を冷やさず、無理せず肩を動かすようにしてください。
睡眠中の肩の冷えにも、充分注意してください。
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