ひざ痛とグルコサミン・コンドロイチン
ひざ痛とグルコサミン・コンドロイチンの関係
<グルコサミンとは>
グルコサミンを摂取すると、老化などで軟骨がすり減っておこる「変形性関節症」に効果があり、ひざ痛などの関節の痛みがやわらぐと言われている。
一般にはあまりなじみがない物質だが、エビの殻やカニの甲羅から作られている。
エビの殻などにはキチンという成分が含まれている。
キトサンは水溶性で、コレステロール値を下げる健康効果などが知られる。
分子のサイズが非常に大きいため、摂取したキトサンが、そのまま腸管から吸収されることはない。
このキトサンを化学処理してバラバラに分解するとグルコサミンができる。
グルコサミンは動物や人の体内にあるアミノ糖のひとつで、軟骨のたいせつな構成成分である。
兄貴分のキトサンは万能の健康食品のように宣伝されながら、健康効果を示す客観的データに乏しく、あいまいなイメージがつきまとう。
これに対し、弟分のグルコサミンの「切れ味」はデータをみるかぎり、かなり鋭いと言えそうだ。
驚くのは、医薬品なみの充実した試験データがあることだ。
たとえば、イギリスの医学誌「ランセット」2001年1月27日号に掲載されたアメリカとベルギーの研究グループの論文は、212人の患者を対象に3年間おこなわれた臨床実験をベースにしている。
対象者を二群に分け、一群に毎日1.5グラム(1500mg)のグルコサミンを摂取させたところ、この群では、ひざ関節のすきまが3年間でほとんど変化せず軟骨のすり減りが止まり症状が改善した。
偽剤(プラセボ)の別群では、すきまが平均0.31ミリ狭まり症状が悪化した。
他に、約1500人を対象に6~12週の持続的な効果を報告した研究もある。
医薬品の世界では、被験者が数百~数千人、対象期間が1年から数年という大規模な臨床試験を見かけるが、ふつうの健康食品の場合は、被験者数が最大で数十人、対象期間も2、3ヶ月というものがほとんど。
人での摂取試験が存在すれば、まだ「まし」のほうかもしれない。
その意味では、グルコサミンのデータは非常にすぐれものである。
ただ、欧米のデータをそのまま応用することはできない。
欧米での主流は「硫酸塩」型のグルコサミンだが、薬事法の制約上、日本ではこれを健康食品には使えない。
代わって、「塩酸塩」型のグルコサミンが売られており、この試験が必要になる。
グルコサミン、日本での臨床例
大阪外語大学保健管理センターと総合医科学研究所が共同で、50人(平均年齢68.7才)の変形性膝関節症の患者に、1日1.5グラムの塩酸塩型のグルコサミンを摂取させる試験を8週間実施した。
「ひざ痛の緩和」などで目立った改善がみられたという。
ひざ痛に、グルコサミンを摂ると
本来グルコサミンはブドウ糖とアミノ酸を原料として体内で生産されています。
また、一部の食品からも摂取することが可能です。
グルコサミンはプロテオグリカンの生成に欠かせない存在で、軟骨内に水分を保つグリコサミノグリカンの生成にも必要です。
また、グルコサミンは軟骨代謝をコントロールし、軟骨の形成と破壊のバランスを維持しているのです。
世界各地で行われた研究の結果、グルコサミンは変形性関節症に冒された関節を修復して痛みを軽くし、同時に体の自然治癒能力を高めていることが明らかになりました。
グルコサミンとコンドロイチン
グルコサミンとコンドロイチンが話題になり、研究が盛んになり効果測定が進みました。
2つの健康食品は力を合わせて、プロテオグリカン、グルコサミノグリカンなど、軟骨を健康に保つ鍵となる成分の生産を促進します。
また、滑液に粘性を与えるヒアルロン酸の生産を手伝いますし、軟骨の組織を取り壊す酵素の働きを抑えます。
ただ唯一の弱点は、これまでのグルコサミンとコンドロイチンの研究はそれぞれ単独で使用した場合の効果を測るものばかりで、2つを同時に試す二重盲検実験が行われた例が無いということです。
しかし、臨床例を多くみてきた医者の意見として、どちらか一方だけを使用する場合よりも2つのサプリメントを併せて使用する方が、効果が顕著に現われるとの見解が多くなっています。
<ひざ痛とグルコサミン・コンドロイチンに関する具体的な質問>
・ひざ痛に、グルコサミン・コンドロイチンが効き始めるまでどのくらいかかりますか?
数日で効果が出たという人もいますし、8週間待ってやっと効果が出たという人もいます。
3,4ヶ月後に効果が現われたという例は滅多にありませんので、8~12週間続けても、ひざ痛や関節の機能が改善されない場合は、グルコサミン・コンドロイチンの使用を中止しその他の方法を実行したほうが良いでしょう。
・ひざ痛用に、様々な商品が出ています。 お勧めのメーカーはありますか?
グルコサミンとコンドロイチンが含まれているものが良いでしょう。
飲まなくてはならない薬が多いほど、面倒になって途中で止める人が多いからです。
グルコサミンとコンドロイチンを5対4の比率で摂取するのが理想なので、この条件を満たしている方が良いでしょう。
・高血圧で化学療法を受けています。(薬の処方を受けている)
グルコサミンとコンドロイチンが薬品と相互に作用したり、血圧を上げることはありますか?
グルコサミンとコンドロイチンが薬品と相互作用を起こした報告は無いようです。
しかし、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメントに塩分が含まれていることがあります。
薬品の相互作用ではなく、塩分の仕業です。
不安がある場合は薬剤師や医師に相談しましょう。
・グルコサミンとコンドロイチンは、なぜ医薬品にならないのですか。
栄養サプリメントを治癒効果のある医薬品として販売しようとすると、煩雑な検査を繰り返し行って厚生省の認可を得る必要があります。
この作業は何年もかかり費用も莫大なものになります。
世界中の大学、国立の研究機関などで十分な研究が行われていても原則的には認可されません。
製薬会社が新薬の開発に膨大な投資を行うことができるのは、後から特許を取り、投資を回収することができるからです。
ところが、グルコサミンやコンドロイチンなどの馴染みのあるサプリメントは特許は認められません。
ある製薬会社が巨額の投資をして医薬品としての認可を得ても、やがて他社も類似商品を出します。
認可取得に投資しなくて済みますから安い値段を設定することができるのです。
このような仕組みのため、製薬会社は投資を回収できる保証の無いサプリメントには投資できないのです。
<ひざ痛には、他の選択肢・どんな治療法が効果的か>
変形性関節症の特徴の1つとして、症状がひどくなったり緩和したりと一定でないことがあります。
ある療法を試したときに、一見症状が改善されたように思われることがありますが、厳密に調べると決して改善されてはいないことが判明します。
どの療法を信用し、どれを疑えばよいのかが大切です。
<注意事項>
ひざ痛、関節炎に有効とされる新商品がいくつも出ていますが、宣伝文句を鵜呑みにしてはいけません。
採用する前に、まずは疑ってみてください。
次のいずれかが当てはまる場合は要注意です。
・その商品について得られる情報がすべて製造元や販売元からであり、客観的で信用度の高い情報が得られない場合。
商品の販売促進のために、事実でない情報をばらまいている可能性があります。
・その商品が有効であると主張している病気があまりに多い場合。
例えば、全てのひざ痛・関節炎に効果がある。
複数の病気に有効な治療法は滅多にありません。
・実際に使用した患者の証言を引用してのみ、商品の有効性を示そうとしている場合。
・その商品に「独自の」あるいは「秘密の」成分が入っている場合
本当に有効であれば、その成分内容を公表するはずです。
・成分内容が記載されていない場合
「複合物質」というような言葉を発見したら要注意です。
例えば、コンドロイチン・グルコサミン複合体が入っていると書いてある場合、95%は安価なグルコサミンで、コンドロイチンは5%しか入っていない、という可能性があります。
・他社製品と同じであるはずなのに、値段が他のメーカーの商品よりも圧倒的に安い場合。
値段が安いのは成分の純度が劣るためと考えられます。
純度が低いものは治癒効果も劣ります。
ただし、逆は必ずしも正しくはありません。
他社製品よりも高価だからといって、純度が高いわけでも効果に優れるわけでもありません。
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