股関節の動きを滑らかにし、膝への負担を減らす。
膝痛に股関節体操
二足歩行の人間の膝には、常に全体重に近い重さが、かかっています。
そのため、膝関節は他の関節に比べ故障し痛みがでやすい関節です。
両膝にかかる体重のバランスが悪いと、膝痛はますます悪化します。
そのバランスを左右するのが股関節です。
股関節は上半身と下半身をつなぎ目で、股関節にズレやゆがみがあると、股関節そのものに痛みが出ます。
左右の股関節の不均衡によって両脚にかかる体重に左右差が生じ、片方の膝に負荷が集中し膝痛の原因になります。
股関節のズレやゆがみは体の使い方のクセによるものが大半で、歩く時や立っている時には、どちらか一方の足を軸足にしているものです。
長年のうちに習慣化されたクセが、股関節のズレやゆがみの原因です。
座る時のクセ、脚の組み方のクセも同様に股関節のゆがみの原因になります。
また、股関節のズレ・ゆがみは膝関節に不均衡な負荷をかけるだけでなく、膝関節がゆがむ原因にもなります。
股関節体操で股関節の動きを滑らかにすれば、股関節痛と膝痛を予防する効果が期待できます。
<1>
両手両足を床につけ、四つん這いの姿勢
両足は軽く開き、足の甲を床につける
膝の角度は90度
<2>
股関節にラインでお尻を右にスライド
太ももの付け根を動かす感覚でお尻を右にスライド
お尻を倒すのではなく、床と平行にスライド
<3>
<2>と同様にお尻を左にスライド
<4>
膝を伸ばして、上体を前に押し出す
90度に曲がった膝を伸ばし、上体を前に押し出す
<5>
膝を折りたたんで、上体を足の方に引く
膝をたたみ、太ももをふくらはぎにつけるようなイメージで、上体を後方に引き寄せる