急な腰痛・よく分かるぎっくり腰
ぎっくり腰の原因・予防・治療
<ぎっくり腰は筋トレが最大の予防法>
「魔女の一撃」と呼ばれ、突然腰に激痛が走るぎっくり腰。
年齢と共に腰の軟骨、関節などが変化するのが主な原因だ。
腹筋や背筋を鍛えて腰をしっかり支えることで痛みが出にくくなる。
ぎっくり腰のきっかけ
・荷物を持ち上げようとして腰に ギクッ
・くしゃみをして ギクッ
・仕事の疲れがたまったときに ズン
突然やってきて立って歩けないほどの激痛が数時間続くのが急性腰痛。
いわゆるぎっくり腰。
ぎっくり腰は1回で終わる場合もあるが、腰に時限爆弾を抱えたように定期的に繰り返す人も多い。
ぎっくり腰を防ぐためには普段から筋トレをすること。
腹筋や背筋を鍛え、腰の部分の背骨(腰椎)を筋力で支えると症状は出にくくなる。
ただし、腰痛の中には椎間板ヘルニアや内臓疾患など深刻な病気が原因で起きていることも。
その場合は痛みのほかに、下半身のしびれや発熱などがある。そんな時は、すぐに病院へ。
<ぎっくり腰の原因と病態>
骨・関節・筋肉の弱りが重なり、腰が急にズキンと痛む
腰椎の老化
背骨のうち腰の部分にある腰椎は五つの骨(椎骨)が縦に並び、それぞれは椎間板という軟骨と椎間関節でつながっている。
人間は立った姿勢の時、上半身の重さを腰で支えているため、この腰椎にストレスが加わりやすく老化とともに椎間板や椎間関節が痛んでくる。
これがぎっくり腰(急性腰痛)の背景となる。
20代から始まる老化・ぎっくり腰の危険
椎間板の老化は20代から始まるため、20代でもぎっくり腰を経験する人は少なくない。
また、農家や幼稚園の教諭など中腰の姿勢での作業が多い人や、ラグビーなど過激なスポーツをする人は、若いうちから腰椎の痛みが激しく腰痛持ちになりやすい。
ぎっくり腰の直接の原因は分かりにくい
痛みが起きているときに直接の原因を調べても約9割は分からないという。
障害が複合的に起きていることが多く根本治療は難しい。
ストレスの関与
腰痛は対人関係のストレスなど心の影響を受けやすい病気の一つだ。
ひどい腰痛を繰り返す人は、心療内科でストレスの関与があるか一度診察を受けるといい。
ぎっくり腰を起こす原因
腰椎のうち、上から4番目と5番目が一番痛みやすい。
知らず知らずに疲労し、椎間板、椎間関節、周囲の筋肉に障害を起こし、激痛を生むウィークポイントになる。
椎間板の障害
椎間板は、椎骨と椎骨の間のクッション。
老化現象で椎間板が薄くなると、椎骨同士がこすれ合うなどして痛みを生じる。
椎間関節の障害
椎間関節が薄くなると、関節のかみ合わせが悪くなり、靭帯(じんたい)を傷つけ急性の痛みを起こす。
慢性化すると関節の変形も起こる。
筋肉の障害
椎骨を支える筋肉に無理な力が加わると、筋肉や腱の一部が断裂し痛みを生じる。
腰椎が痛むと筋肉の障害も起こりやすい。
<ぎっくり腰の予防法>
腰痛を支える筋肉を鍛え無理な姿勢を避ける注意を
姿勢に注意する
中腰などの腰椎に負担のかかる姿勢や、腰を曲げて床のものを持ち上げるといった作業を できるだけ避ける。
また、あぐらは腰に負担をかけるので止めましょう。
運動をする
腹筋や背筋など、腰の周りで腰椎を支えている筋肉の力が弱くなると、腰椎の負担が大きくなり腰痛を起こしやすくなる。
軽いウエートトレーニングや水泳などの全身運動を日常的に行うのがベスト。
だが時間の無い人は、下図の腰痛予防体操を行うといい。
腰痛予防体操
腹筋と背筋をペアで鍛えて腰痛予防
背筋を鍛える
うつぶせになってお腹の下に枕を入れ、腰が少し丸くなるような姿勢をとる。
息を吐き出し片方のひざを伸ばしながら足を頭の高さまで上げる。
余裕があれば反対側の腕を同時に上げる。 無理のない回数を毎日。
腹筋を鍛える
仰向けになってひざを軽く曲げ、足の裏を床につける。
大きく息を吐きながらあごをひき、肩が床から離れるまで起き上がる。
この状態で七つ数えて戻る。 無理のない回数を毎日。
運動不足の人にとっては、背筋より腹筋の方が弱りやすい。
背筋は日常生活で多少とも使う機会があるが、腹筋は使う機会が少ない。
特にデスクワークの長い人は要注意です。
<ぎっくり腰になった時は>
体をひねって腰痛予防のストレッチ
ひざを倒す時は、息を吐きながら
あおむけに寝て、両ひざを立てる
両肩が床から離れないようにして両ひざをゆっくり真横に倒す。
倒した状態で、10秒程静止。
左右それぞれ10回ずつ。
腰痛の時は、横に倒したとき、ひざが床につきませんが、できるところまでで構いません。
毎日やっていると、ひざが床につくようになり、腰痛も少しずつ良くなります。
ストレス対策
最近では、腰痛の多くと精神的なストレスに関連があることが注目されるようになってきた。
精神的ストレスの解消に努めるとともに、過度の飲酒、喫煙などの習慣も改善することで腰痛から開放されることもある。
<治療法・ぎっくり腰の治し方>
安静にすれば1週間で回復・積極的に痛みを取る治療もある
安静
急な腰痛は、安静にしていれば1週間ほどで治る。
しかし、最近では積極的に痛みの治療を行い早めに軽く体を動かす方が治りが早く後遺症も少ないと考えられるようになった。
痛みの治療
消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤の飲み薬で痛みを取る。
腰痛専門医では筋肉注射、硬膜外注射、神経ブロックなどの痛み止めの注射治療も行う。
コルセット
歩いたり体を動かすときに痛みがある期間はコルセットが有効だ。
下腹部を圧迫するように強く巻くのがいい。
<ぎっくり腰に間違えやすい、注意する病気>
足のしびれがあるなら、椎間板ヘルニアの可能性がある
腰痛に伴う症状に注意
姿勢を変えても痛みが軽くならない腰痛に注意。
また腰痛以外に下半身のしびれや発熱などのほかの症状がある場合にも要注意。
・椎間板ヘルニア
椎間板の一部が飛び出して脊髄の神経を圧迫して痛みやしびれを起こす。
足や肛門近くがしびれたり尿が出にくい症状があればヘルニアの可能性がある。
・変形性脊椎症
骨の形が年とともに変形して起こる病気。
椎骨の周囲にとげ状またはくちばし状の骨棘がでてきて神経を刺激する。
重症になると手術が必要。
・その他
尿道結石もぎっくり腰に間違えられやすい。
腎臓炎、脊椎腫瘍などの病気でも最初は腰痛の症状に悩むことが多い。
<ぎっくり腰の方へ、おすすめのコルセット・ベルト>
<重症> <軽~中程度>
腰痛ベルト
コルセットタイプとベルトタイプ
<がっちり固定は、コルセットタイプ>
<動きやすさ重視は、ベルトタイプ>
<コルセット タイプ> がっちり固定
ゲルマニウムと優れた機能性を兼ね備えたコルセット
二重のベルトが、脊椎と腰椎を効率良よく締め、しっかりガード
ゲルマニウムWコルセット
ハード・腰椎コルセット
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腰に大きな負担がかかる方に…
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ソフト・腰椎コルセット
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立ち仕事の多い方に、ソフトタイプで使いやすい
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